強くありたいといつも願っている。
『ヒーロー』であることが、今、僕にとって唯一の存在証明だから。
◇◇◇
水の中は無音で、考え事をするには最適だ。
HELIOS内のトレーニングルームがある階にはプール施設がある。
水中や無重力中でも戦闘ができるようにと設置されたものだ。
グレイは少しでもスタミナをつけるため、スパーリングのあとに汗を流すついでにこの施設を利用することにしている。
それはスパーリングで感じたもやもやをここに置いていきたいという気持ちもあったからだ。
最近、自分の弱さを痛感する。
ルーキーになって1年以上経ち、最初に比べたら少しでも強くなったような気がしていた。
しかし、ジュードとの手合わせで感じた強さの違い、先日の【イクリプス】との戦闘で感じた無力感。
自分は本当に強くなったんだろうか。
アッシュやジェイとスパーリングをしても相変わらず決め手に欠ける。
ビリーの成長は著しいと感じて、それは喜ばしいことだと思いつつ、焦りを感じていた。
そんなもやもやがいつもスパーリングのときに過っては頭の中に残ってしまって、流し落とさなければずっと自分は弱いままだと思ってしまう。
「僕の良さってなんだろう……」
まったく自分を落とすつもりはない。ビリーのように少しでもポジティブでありたいから。
ジェイやヴィクターは自分のことを冷静に分析できる人間だとほめてくれる。
ルーキーたちは「優しい」と評価してくれている。
そう、そうなんだろうな、と少しずつそれを許容してきた。
つぶやきながら、右腕を上げ水中に落とす。次は左腕を上げる。
1、2、3で息継ぎ。バタ足は常に一定に。
クロールの仕方を頭の中で整理しながら、25mをとりあえず目指す。
5m前で1回転する準備をして、ターン。
そしてまた一搔き、二搔き。
部屋の中ではクラシックがBGMに鳴っているようだが、水の中に頭を入れていれば聞こえなくなる。
無音。
何も考えたくないのに、独り言だけが頭の中に響いて、ずっと考えていることがぐるぐると巡る。
先日50mほど深いプールでイーストのメンバーでトレーニングを行った。
空飛ぶサメとは戦闘したことはあるが、サウスセクターでも海の中から巨大イカが現れたこともあったし、水中戦に備える必要があるだろうというジェイの提案だった。
アッシュは重力を操る【サブスタンス】だったからどこまでも下っていけたし、ビリーも難なく【サイバーストリングス】で疑似敵を捕まえていた。
ジェイの能力は水の中など物ともしなかったし、何か障害があっても彼はそういった類は乗り越えていけるから大丈夫なのだろう。
問題は自分だった。
霧を生み出す能力【マッドネスミスト】は、水の中では何も機能しないのだ。
だからナイフを使ってでしか水中では戦えない。しかも二つのナイフのせいで、うまく自分の身体を支えることができない。
「ここはチームワークだ」
ジェイはそうフォローする。もちろんそうだと思う。アッシュの能力のフォローの中でビリーの能力と合わせればそんな課題は些細なことだ。
でも、自分の個性である【サブスタンス】が無能のように感じてとても辛い。
「アキラっちも火の能力だし、水の中じゃ何もできないのは一緒じゃナイ?」
ビリーもフォローする。でも、アキラには『オーバーフロウ』がある。
それがあれば、もしかすると水の中でも能力が使えるのではないか、そんな気がしている。
自分には、アキラみたいに『オーバーフロウ』はできないのだから。
イクリプス向きではある
イクリプス向きではある
わかる、めっちゃわかるし最初の方にも界隈でニーズはあった
だけどなんだろうほんとにありそうすぎて逆にないんじゃないかみたいな感覚があるんだよな…引き込まれるところまではある、けど帰ってくる だってビがエリオスにいるからね…イクリプスと取引してたビ(片足突っ込んでた碧眼組)に対比するならイクリプス側に入っちゃうグは全然ある
でもなんかそういうストレートなストーリーはやらないような気がする…なんかもっと唸らせる感じの話が来そうな気がするんだ…気だけ…
セラムンのブラックレディ大好きなのでああいうの見たいああいう敵側に取り込まれるけどってやつ(ヘキ)
わかる、めっちゃわかるし最初の方にも界隈でニーズはあった
だけどなんだろうほんとにありそうすぎて逆にないんじゃないかみたいな感覚があるんだよな…引き込まれるところまではある、けど帰ってくる だってビがエリオスにいるからね…イクリプスと取引してたビ(片足突っ込んでた碧眼組)に対比するならイクリプス側に入っちゃうグは全然ある
でもなんかそういうストレートなストーリーはやらないような気がする…なんかもっと唸らせる感じの話が来そうな気がするんだ…気だけ…
セラムンのブラックレディ大好きなのでああいうの見たいああいう敵側に取り込まれるけどってやつ(ヘキ)